よい人生を送るために口内フローラの改善がオススメな理由とは

口内フローラという言葉をよく聞くようになりましたが、口内フローラとは一体何なのでしょうか。腸内フローラと同じように、口内フローラも整えると私たちの体にはとってもいいことがわかりました。

カラダのなかに入る唯一なのがお口です。そんな口内フローラについて詳しくなりたくて、まとめたことを書いています。口内フローラを知りたいあなたの参考にしてみてくださいね。

口内フローラってなんだろう?

昨今、虫歯や歯周病そして口臭等は殆どが口の中に住む細菌が原因ということが医療・歯科医療の発展に伴い解明されてきました。

腸内細菌等はヨーグルト等に含まれているビフィズス菌等の善玉菌が腸内フローラを改善させる物として先駆で活躍しているものですが、口腔内にもこうした細菌が近年発見されてきており、激的に口内環境が良くなってきています。

歯周病と口内細菌との関係は勿論のこと、歯周病と糖尿病の関係等で全身の体質改善を考える方にとって口内フローラは現在欠かすことの出来ない健康維持として注目を浴びています。

フローラを構成する善玉菌と悪玉菌

口内フローラを構成するのは善玉菌と悪玉菌です。

実は医療や歯科医療の世界で善玉菌と悪玉菌という分け方はされていませんが、私達の生活において必要な「人体に良い影響を及ぼす細菌」を善玉菌、「人体に悪い影響を及ぼす細菌」を悪玉菌と分けています。

衛生学と呼ばれる学問ではこうした分類で細菌を分ける事もあるのですが、これは全て医療知識が無い人々へどう説明するのが分かりやすいか、という一般常識に沿ったものであり公式的にどういった分類がある、というものではありません。

従って善玉菌や悪玉菌というのは一つの視線、例えば腸内環境を整える部分では善玉菌ではあっても、全身で見ると悪玉菌ということも実はあるのです。

細菌は私達の身体の中に順応して生きている生物なので殆どの場合は宿主となる私達の身体にとっても良い作用を行い、利害一致関係にあるものが多いのですが数が増えすぎると悪い作用を及ぼすものや最初から全面戦争の姿勢を見せてくる細菌もいるのです。

こうした観点から善玉菌と悪玉菌という分け方をしているのですね。

口内フローラはどういった細菌で構成されている?

口内細菌は人類が発見して研究が進められている種類だけで300種類以上と言われており、更にまだ未発見なものなどを含めると1000種類を超える細菌の種類がいると言われています。

お口の中に住んでいる細菌の数は口腔ケアが行き届いている人で1000億以上、相当な数の細菌が住んでいる事になります。

では口内フローラを構成している善玉菌や悪玉菌というのは一体どういう細菌を指すものなのでしょうか。

口内フローラにおける善玉菌は悪玉菌の繁殖や侵襲といった身体に害を及ぼす作用を減少させる働きを持つ細菌の事を指します。

つまり歯周病や虫歯といったものを抑制してくれる細菌です。

悪玉菌はその名前の通り悪さをする細菌であり有名な所では虫歯を作り出してしまうミュータンス菌等がその代表となります。

この口内フローラを構成している細菌の生きる手段として私達の摂取する糖や分泌している唾液成分が分解され私達の身体に害を及ぼすこととなるのです。

悪玉菌の事を詳しく知りたい!

悪玉菌も自分と同じ作用を持つ細菌が多く繁殖しなければ人体に害を及ぼさず、むしろ外部から侵入する新たな細菌やウィルスと戦ってくれる免疫の一部としての面を持ち合わせています。

従って悪玉菌だけを完全に消滅させたいと願うのは間違いでありあくまでバランスの良い口内フローラを形成してあげることが極めて重要です。

しかしながら悪玉菌の事について無知であるとその活動を抑えることも出来ず、どんどんと身体への悪影響が懸念されてしまいます。

一般に口内フローラにおける悪玉菌とはどういった作用を持つ細菌の事を指すのでしょうか。

  • 虫歯の原因となる口内悪玉菌株
  • 歯周病の原因となる口内悪玉菌株
  • 口臭の原因となる口内悪玉菌株
  • その他疾患に関連する口内悪玉菌株

一つずつみていきましょう。

虫歯の原因となる口内悪玉菌株

最も有名なミュータンス菌を始めとする乳酸や蟻酸を作り出す細菌です。

これらの殆どは糖質を分解し酸を作り出す過程でエネルギーを蓄積し、自己繁殖をするため虫歯予防には糖の摂取制限が大事だと考えられていました。

今でもシュガーコントロールを心掛けている方は多いかと思います。

昨今では甘みを感じるけれど細菌が分解しづらい糖としてオリゴ糖等を食品に使う企業も増えており、純粋な砂糖よりも毎日口にする白米を元とした麦芽糖で繁殖する傾向の見られる虫歯菌ですが、これらは毎日の口腔ケアで軽減することが可能です。

食事の後30分間の間に口内の細菌が分解を始め、繁殖してしまうのですが食事の直後に歯磨きを心がけている人に関してはミュータンス菌の数が非常に少ない事も研究されています。

またキシリトール入りのガム等で食べカスを排除し、難消化性の糖で虫歯菌の繁殖を抑えることも現在では有効な対抗策として考えられています。

虫歯原因となる悪玉菌も口内フローラを構成する一員なので、数を増やさない努力を心掛けていきましょう。

歯周病の原因となる口内悪玉菌株

歯周病の原因菌として悪名高いのはレッドコンプレックスと呼ばれるジンジバリス菌・デンティコラ菌、フォーサイセンシス菌の三種類であり、重度の歯周病に影響を及ぼす細菌として有名です。

実は歯周病に関連するであろう細菌は10種類以上が挙げられているのですが、どういった作用で歯周病を引き起こしているのかは完全に解明されておりません。

しかしながら、これらの細菌が私達の歯茎に対して炎症を促す毒素を排出しているのは明確な事実であり、このレッドコンプレックス群が繁殖しないように心掛ける事が歯周病の予防に繋がると考えられています。

またこの内の一つであるジンジバリス菌は口臭の原因菌の一つとも考えられており、ジンジバリス菌の出す内毒素は非常に悪臭を放つ物質です。

歯周病を引き起こす口内悪玉菌の中でもこうした人体に悪影響を強く引き起こす細菌は繁殖を限りなく抑えることが重要となります。

口臭の原因となる口内悪玉菌株

口内フローラを形成する細菌の中には口臭原因を引き起こす細菌もいます。

これらは直接口臭原因物質を出す細菌もいますが、殆どの場合人体に炎症や傷を作りそこから繁殖すること、もしくは膿等が原因で口臭を引き起こすと考えられています。

細菌の中には生息するだけで悪臭を引き起こすものもいるため、これらが集まって塊を形成する事で悪臭を放ち続けるものもいるのでこれらの細菌も増えすぎないようにコントロールすることが重要です。

口臭には細菌が原因のものも確かにありますが、生理的な変化(唾液現象)や病的変化(口腔がんや歯周病)等も含まれるため、素人判断で口臭を改善させるのは困難なこともあります。

可能であれば口臭にお困りの場合は歯科の主治医に相談する事が大事になります。

その他疾患に関連する口内悪玉菌株

研究が進んでいる分野の細菌は分かりやすいのですが、まだまだ口腔内の事で研究が進んでいない部分も数多く存在します。

例えば子宮頸がん等は昨今の研究でヒトパピローマウィルスが関連している可能性が高い、等と言われておりワクチンの摂取を推奨していたりします。

この様に口腔がんにも影響する細菌がいる可能性もあるために、それらの細菌が発見された場合には口内悪玉菌株として話題になるでしょう。

しかしながら基本的に細菌は過剰な繁殖をしなければ人体への悪影響を及ぼすことは少ないので、ご安心下さい。

あくまで色々な疾患を引き起こす可能性のある口内悪玉菌と呼ばれる細菌も正常な繁殖の範囲内であれば人体への影響は少なく、むしろ外敵から身を守ってくれているのです。

悪玉菌との付き合い方

口内悪玉菌を完全に消滅させて健康リスクを上げたいとお考えの方もいるかと思いますが、口内悪玉菌と呼ばれる細菌も私達の身体を維持する必須要素として考えられています。

口内フローラとはいわば細菌の住処、分布のバランスの事を指しておりこのバランスが崩れることで悪影響を及ぼすものです。

例えば虫歯菌と呼ばれるミュータンス菌が口腔内から消えてしまうと拮抗菌と呼ばれるミュータンス菌を抑制する事がメインである細菌もいなくなってしまい、全体として大きくバランスが崩れてしまいます。

そこへ新たな細菌やウィルスが入り込むことで人体への悪影響は想像出来るものではなくなってしまいます。

私達が風邪等を引いた時に服用する抗生物質等も口内細菌や人体に常駐する細菌にも影響を及ぼすものであり、抗生物質が原因でウィルス性疾患にかかりやすくなってしまったり、耐性菌が異常繁殖してしまい、身体の調子が悪くなるということもあるのです。

悪いものだから無くさなければならない、というものではなくあくまでコントロール出来る範疇で細菌と共存を目指すことが大事であるという考え方が推奨されているのです。

口内フローラとプロバイオティクスという考え方

プロバイオティクスと呼ばれる考え方をご存知でしょうか。

腸内フローラにおけるビフィズス菌の摂取などもこのプロバイオティクスという考え方から広まったものであり、「細菌同士で細菌の異常繁殖を抑える」事を目標としている考え方です。

口内善玉菌を自主的に摂取する事で口内環境を改善させる試みの事となりますが、現在研究の済んでいる口内細菌は少なく、一般的に取り寄せることの出来る製品はあまり多くはありません。

口内フローラを整えるプロバイオティクス製品を閲覧して下さい。

プロバイオティクス製品とは口内悪玉菌の繁殖を抑える口内善玉菌を自主的に摂取することで健康被害をなくそうという考えで作られています。口内フローラを整えるプロバイオティクス製品で現在一般的に普及されている製品は多くありません、この背景には口の中

口内フローラの維持の方法まとめ

口内フローラは「口内善玉菌」と「口内悪玉菌」のバランスが大事という事をご理解頂けたかと思います。

この口内善玉菌と口内悪玉菌のバランスを保つためにはプロバイオティクス製品の使用や、毎日の歯磨きの習慣、そして『ガッテン!』でも紹介された粉砕緑茶でのうがいなど、色々な対策が考えられます。

これからも歯科領域での研究は進むことが予想されるため、対策も新出される手法が出てくるかと思いますが、口内細菌は何もせずに増えるというものではありません。

例えば虫歯を放置した、歯周病を放置した、というのも口内悪玉菌の繁殖に一役買ってしまう事態になります。

何よりも口内環境への興味や視線を維持することが口内フローラの維持・改善に大事になってくるのです。